【11月23日 AFP】(写真追加)全身透視スキャナーで文字通り丸裸にされることを心配する搭乗客に、心強い助っ人が現れた。「抗放射線下着」だ。

 米コロラド(Colorado)州のロッキー・フラッツ・ギア(Rocky Flats Gear)社が開発した男性用および女性用下着は、股間などの「大事な部分」に「いちじくの葉」が縫いつけられている。同社によると、この葉の部分は「自然放射線と人工放射線の両方をブロックする」素材で作られている。

 全米の空港で導入が進む全身透視スキャナーについては、プライバシーの侵害だとして、米運輸保安局(Transportation Security AdministrationTSA)に対する批判が高まっている。スキャナー検査を拒否した乗客には念入りな触診が行われることになっているが、先日、「俺のジャンク(性器)に触るんじゃねえ」と触診を拒絶した男性の動画がユーチューブ(YouTube)に投稿され、男性が英雄視されるという出来事が起きている。

 TSAは、全身透視スキャナーはテロ対策として不可欠であり、健康リスクもないと説明している。(c)AFP

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【参考】抗放射線下着の販売サイト(英語)