2007年9月30日、フランス・パリ市内で発表されたブレス(BLESS)の08年春夏コレクション。(c)MODE PRESS
【パリ 1日 上間常正】9月29日から開幕した08年春夏パリ・コレクションで、2日目の30日、ベルンハルト・ウィルヘルムやブレス、日本のミナ・ペルホネンなど12ブランドのショーが開かれた。
■ベルンハルト・ウィルヘルム(bernhard willhelm)
前回に続いてインスタレーション形式での発表。「彫像( STATUE)」と題し、白塗りのモデルたちが運送用の木枠の中でたたずんでいた。ゆったりとした服はカラフルで楽しげだが、モデルたちはどこか傷ついていてそれを静かに癒しているように見えた。
ただし、癒し方にも色々ある。デザイナーのウィルヘルムは「こっちの方はアメリカ人で、向こう側はインド人やほかの人々」と語った。星条旗柄のガウンを着たそのアメリカ人は、癒しというよりむしろ手足を拘束されて檻の中に閉じ込められているようにも見える。
「この中にはメデューサもいるし、逆に解放されなければならない人もいる」とウィルヘルム。エコ素材で作った靴、服を着たモデルが檻の中で傷ついて休んでいるのも、彼らしい皮肉の表現なのかもしれない。
■ブレス(BLESS)
ブレスは、会場で約 30人の男女モデルたちが本物のボールを使って会場でサッカーの試合をした。これほど躍動的で運動量が多いショーは多分いまでで初めてだろう。服はどれもストリートスタイルのカジュアル着だが、プリント柄や色の配色はブレスらしいアーティスティックな感覚で統一されている。とはいえ、動きが激しすぎて、服の一つひとつをゆっくり見る暇はなかったが……。
しかし分かったのは、この服はランウエイを気取って歩くためのものではなく、街の中でも、場合によってはスポーツを楽しむこともできるような服だということだ。リアルクローズというなら、こういう風に見せるのも悪くない。
■ブルーノ・ピータース(bruno Pieters.)
白、黒、グレーの無彩色と青のグラデーションだけを使い、考え抜かれたカッティングで構築されたシンプルで美しいコレクションだった。円形の縁取りを施し、肩に尖ったアクセントを加えたジャケットなどが幾何学的な構成の冴えを見せた。しかし、なぜこういう服を作るのかという動機のようなものについての説得力に欠けた。(c)MODE PRESS
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