2007年9月27日、ミラノ市内で発表されたドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)の08年春夏コレクション。(c)AFP/ CHRISTOPHE SIMON
【ミラノ 1日 上間常正】29日まで開かれた08年春夏ミラノ・コレクションで、プラダに続いてグッチとドルチェ&ガッバーナがそれぞれ力のこもったコレクションを発表した。
■グッチ(GUCCI)
コレクション前半の秋日和とは打って変わって、後半は冷たい雨が一日中断続的に降り続く日が続いた。そんな中で26日夕に開かれたグッチのショーは、まるで別世界のようにシックなファッションの夢に満ちた、しかもきりりとした服が並んだ。
ボンバージャケットと膝丈の優雅なプリーツスカートの組み合わせは、60年代のロックスタイルと50年代風のクラシックでエレガントな形を融合したような“ロックシック”の新しい形だ。エナメル素材や薄いレザーのジャケットもそんな感覚に満ちている。
ミツバチのような白と黄色と黒の組み合わせや、ときおり使われたシックなピンクの色遣いもシンプルで美しい。こうした色形はナチュラルなトレンドとは全く違うが、今回のグッチの新作にはロマンチックな味がある。それでいて服の一つひとつはパーティーだけではなくて、うまくコーディネートすれば普通の外出着にもできる現代的な感覚で作られている。
■ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)
ドルチェ&ガッバーナは、今回はモダンアートを服作りに持ち込んだ。会場の巨大なスクリーンには、アーティストたちが絵を絹の布地に描いている映像が流れた。大胆なタッチの花柄や、米国の画家ジャクソン・ポロック風の躍動的な抽象画だ。最初に登場したのは色調の違う白で図柄を描いた白い布地を使ったドレスやスカート。そこに色彩が徐々に加わり、ショーはまるでモダンアートの展覧会のようになった。
細いパンツスーツなどもあったが、服そのものは布地をたっぷり使ったクラシックなスタイル。美しい色彩のドレスにチュールのネットで覆いがかけられ、図柄がさらにニュアンスを増した。
最近のドルチェ&ガッバーナのショーは最後に華やかなロングドレスのシリーズが登場するが、今回はまるで19世紀のクリノリンドレスのようなボリュームのドレスが並んだ。しかし現代の抽象画とそうしたドレスの組み合わせは意表をついていて、文句なく新鮮に見えた。
グッチのフリーダ・ジャンンーニと並んで、この二人のデュオデザイナーが提案したのは、ファッションの夢と楽しさだった。
(c)MODE PRESS
関連情報

MODE PRESS















