2007年9月25日、ミラノ市内で発表されたプラダ(PRADA)の08年春夏コレクション。(c)AFP
【ミラノ 1日 上間常正】08年春夏ミラノ・コレクションで25日、プラダ(PRADA)が自然の力をテーマにしたファンタジックな新作を発表した。ジル・サンダー(JIL SANDER)は直線的に構成したレイヤードの色彩豊かなコレクション。スポーツマックス(SportMax)はフレアやプリーツが揺れるナチュラルな印象の服を見せた。
■プラダ(PRADA)
今シーズンのミラノのキーワードは「ナチュラル」だが、プラダはそれを深い意味で代表するような力作を示した。おとぎ話の中の妖精が着ているような、曲線的に構成されていて、すべて自然色の服。植物や日差し、花びらの上で少女が一弦琴を奏でている幻想的なアニメがハンドペイントのプリント地に描かれている。
緑のニットのドレスやパジャマをぐっとフェミニンにしたような上下、またクリスマスローズのような淡いパープルのオーガンジーのドレスには楽器の少女の図柄がアップリケされていた。植物の色で構成された幾何学模様も、日差しの揺れのようになだらかに歪んでいて、ゆったりと楽しげに見える。
今回のテーマは「ファンタジー」だという。すべてが自然のモチーフで、デザイナーのミウッチャ・プラダが表現したのは、自然の力がもつ神秘的な楽しさだったように思える。ショーの冒頭には、ベートーベンの第9交響曲の第4楽章のテーマが一瞬流れた。
今回の新作には、自然の力へのオマージュと彼女自身の再生のイメージを兼ねた「喜び」が秘められているようだ。ミウッチャは「自然の中に直線的なものは一つもない」とコメントした。人工物の直線によって破壊されていく自然や環境への危機感がそこに込められているのだろう。
■ジル・サンダー(JIL SANDER)
多くのブランドがナチュラルで曲線的な傾向を打ち出す中で、ラフ・シモンズ(Raff Simons)がデザインするジル・サンダーは直線と円で構成した幾何学的でシンプルなカッティングの新作を発表した。
ジャケットは見ごろや背などが極端なまでに削ぎ落とされ、透明素材を多用している。それはどこか未来的なシルエットになり、女性の体を新しく見せる効果が感じられた。オレンジやピンク、黄色など明るい色彩が透ける素材でレイヤードされ、色彩のグラデーションの効果も新鮮に映った。
■スポーツマックス(SportMax)
スポーツマックスは基本的にはナチュラルな感覚のゆったりしたラインの服。オーバーサイズのカーキのトレンチコートや植物柄プリントのシルクのドレス、またパステルカラーでフレアやプリーツを多く使ったドレスなど。とはいえ、肩章つきのややミリタリーな印象のトップスや、ゴールドのベルトなどで少しハードな味付けでうまくバランスをとっている。モデルのメークはナチュラルで、髪は無造作に束ね、大きなリボンの使い方も効果的だった。(c)MODE PRESS

MODE PRESS















