写真は、2007年1月27日にショーを行ったドリス・ヴァン・ノッテン。ショーフィナーレに登場したデザイナー本人の姿。(c)AFP/FRANCOIS GUILLOT
【パリ/フランス 28日 AFP】メンズウェアとレディスウェアの境界線が交差する近年、27日に発表されたコレクションはその事実を再度明確するものであった。デザイナーたちが提案したのは、エレガントでフェミニンなテイストを加えた現代的なマスキュリンスタイルだ。
ベルギー人デザイナーのドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)とクリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)は、力強く男性的なアイテムにレディースの要素をプラスし、やわらかな仕上がりとなった。
■ドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)
80年代から活躍し続けるドリス・ヴァン・ノッテンが今シーズン発表したのは、ツートンカラーのテキスタイル、薄手のロングニット、ゆるく結んだシルク製プリントスカーフ、ボンバージャケットなどのアイテムだ。全体のアクセントになったイエローカラーと、ゆるやかな襟元はモダンな印象を与える。
バックステージでデザイナーは、「エレガンスの要素のなかでも、選び抜いたほんの一部分をレディス的要素として取り入れています。例えば、キラキラ光る靴を全体のスタイリングに差し込む。それまで男性っぽかった雰囲気が、ちょっとした要素で変化を見せる。」と語った。
さらに、「今回私が一番表現したかったものは‘一風変わったエレガント’です。ディティール、シルエット、色遣い、全体のプロポーションなどにかなり神経を使った」とコメント。
■クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Asshe)
ディオール・オム(Dior Homme)でエディ・スリマン(Hedi Slimane)のアシスタントを務めていた経験を持つクリス・ヴァン・アッシュは、‘心優しきタフガイ’の姿を描き出した。非常に男性らしいアイテムの中には、詩的でやわらかなムードが見え隠れする。ロマンチックなエルヴィス・プレスリー (Elvis Presley)の歌声にのせて、ダウンジャケット、様々な配色のスーツとベストやカーゴパンツ、アンクルブーツなどのアイテムが登場した。
繊細な刺繍が施された白いシャツやライムグリーンのネクタイ、ビーズのネックレス、ティアラは非常にフェミニンな印象を与える。ショーにはメンズウェアやマニッシュなサテンのシャツドレス、ローライズパンツに身を包んだ女性モデルも登場し、究極のユニセックススタイルを提案した。
■ラフ・シモンズ(Raf Simons)
ベルギー出身のラフ・シモンズは、精巧なカッティングで構成されたワードローブを発表した。以前、産業デザインを学び家具デザイナーとして活躍していたラフ・シモンズ(Raf Simons)のインビテーションは、鉛筆デッサンをベースにしたもの。それが、今回のコレクションを読み解く鍵となった。
ランウェイには、ジッパーがアクセントになったコートや彫刻的フォルムのジャケット、パンツなどのアイテムが登場する。様々な質感の高級な素材を高度な技術で使い分け、洗練された雰囲気を演出してみせた。黒の代わりに用いられたダークブルーも印象的だ。
■マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)
同じくベルギー出身で、決して公に姿を表さないマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)は、細身のシルエットを提案した。着心地のよいストレートパンツは、カジュアルでスマートな仕上がりだ。黒スカーフとカマーバンドを合わせた上質のタキシードとベスト、それに細身のパンツ。どのアイテムにもラグジュアリー感が漂う。
構築的なワードローブには、スタッズや鋲、多様な色と素材のテキスタイルやウールのネクタイ、ファー素材のボウタイなどで遊び心を付け加えた。
07/08年秋冬パリ・メンズコレクション:ブランド速報第3弾へ続く
写真は、2007年1月27日にショーを行ったドリス・ヴァン・ノッテン。ショーフィナーレに登場したデザイナー本人の姿。(c)AFP/FRANCOIS GUILLOT

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