【ロンドン/英国 31日 AFP】警察当局は30日、労働党の元資金担当責任者、マイケル・リービー(Michael Levy)氏(62)を政治資金をめぐる汚職疑惑で再逮捕したと発表した。リービー氏はトニー・ブレア(Tony Blair)首相の盟友で、同政権下で中東への外交使節を務めた人物。

 ロンドン警視庁(Scotland Yard)によると、リービー氏の容疑は司法妨害とそれに関連する共同謀議。同氏は逮捕後に再び保釈されている。

 リービー氏は英上院(貴族院)議員の推薦などに絡んだ労働党の選挙資金融資疑惑で前年7月に逮捕され保釈中だった。事件では前年3月に疑惑が発覚し、ブレア首相以下の全閣僚が捜査対象になった。

 警察当局は、与党労働党などの各政党が政治資金の見返りに選挙のない上院議員への推薦を違法に行った事実がないかどうかを焦点に捜査活動を進めている。

 写真は、パレスチナのヨルダン川西岸(West Bank)を訪れた際に記者会見に臨むリービー氏(2006年12月18日撮影)。(c)AFP/EDDIE KEOGH