【4月11日 AFP】サウジアラビア初となるファッションウィーク、アラブ・ファッションウィーク(Arab Fashion Week)は、期待と論争が渦巻く中、10日に開幕した。祭典の目玉となるのは「ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)」と「ロベルト・カヴァリ(Roberto Cavalli)」。

 当初の予定よりも2週間遅れで開幕となったサウジアラビアでのアラブ・ファッションウィーク。4日間に渡り開催されるイベントでは、欧州とサウジアラビア全土からデザイナーたちが集まった。王国内からは、Arwa Banawiが手掛ける、国内のファッショニスタたちに愛されている「The Suitable Woman」や、滅多に公の場に姿を見せることのない、Mashael Alrajhi自身の名を冠したジェンダーレスなブランド、「Mashael Alrajhi」が参加している。

 リヤド(Riyadh)のアラブファッション協議会(Arab Fashion Council)で名誉会長を務めるサウジアラビア王国のノウラ王女(Princess Noura Bint Faisal Al-Saud)は、ウクライナやレバノンなどからデザイナーやインフルエンサー、業界関係者らを集めファッションウィークの開催を祝った。この催しは、サウジアラビアの汚職捜査により身柄を拘束された王族や官僚の「留置場」として使用され有名になってしまった、リッツ・カールトン・リヤド(Ritz-Carlton Riyadh)で行われた。

「ファッションはいつでもサウジアラビアの注目の的」とAFPの取材に対して語ったのは、イベントに出席したノウラ王女。「ファッションが議題に挙がることはあった」とし、「我々ファッション協議会は、サウジアラビアのファッション業界を全く新しいレベル、全く新しい業界へと押し上げようとしている」と話す。

 仏パリや伊ミラノなどの国際的ファッションウィークと名を連ねるアラブ・ファッションウィークは、シー・ナウ・バイ・ナウコレクションとプレコレクションを展開する。先シーズンまでは中東のファッション都市であるドバイで開催されていた。

 リヤドで開催される今回のショーは、出席者が女性に限定され、ドバイで開催されていた時とは違い、カメラマンの入場は禁止されている。

 現国王の息子でその後継者に昨年6月に指名されたムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)副皇太子。指名以降サルマン副皇太子は、この超保守的な王国の様々な方針を変更してきた。

 この夏から女性も王国内で車の運転ができるようになる他、首以下を覆う伝統的衣装であるアバヤの着用を義務付けない方針であると暗示した。

「王国とアラビア全土にとって歴史的で、新しい時代を意味するアラブ・ファッションウィークを発表できることにとてもワクワクしている」とアラブファッション協議会のジェイコブ・アブリアン(Jacob Abrian)CEOは語る。(c)AFP