【12月1日 MODE PRESS WATCH】映画「ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男」が、2018年1月13日より日本で公開される。“すべては自由なクリエイションのため”に広告を否定しスポンサーを持たない唯一無二のファッションデザイナー ドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)の美しき服作りへの知られざるインスピレーションの源を垣間見ることが出来る。

 こだわりの生地やプリント、刺繍、色への革新やその審美眼を高く評価され、大量生産をせずに丁寧なものづくりを続ける「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」は、類まれな色彩感覚と美的センスによって毎シーズンコレクションを発表している。ほかのどのブランドとも比べることのできない独自の世界観は、とりわけファッションのプロに愛されてきた。ブランドのフィロソフィを揺るがすことなく今に至る一方で、時代に沿ったクリエイションを生み出し続けるその姿勢は、劇中からも伝わってくる。

(c)2016 Reiner Holxemer Film–RTBF–Aminata bvba–BR-ARTE

 本作は、殺到する密着取材を断ってきたドリス・ヴァン・ノッテンとの、3年に渡る交渉の末に実現したドキュメンタリー映画。監督は「マグナム・フォト 世界を変える写真家たち」(1999年公開)で知られるライナー・ホルツェマー(Rainer Holzemer)。3年に及ぶ取材交渉の末にドリスから撮影許可を取り付けた。パリのグラン・パレで開催された2015年春夏ウィメンズコレクションの舞台裏から、オペラ座で発表した2016-17年秋冬メンズ・コレクションの本番直前まで約1年間に密着。アトリエや刺繍工房、ショーの舞台裏はもちろん、ドリスの創作活動を支えるインスピレーションの源であるアントワープ郊外の邸宅にも初潜入。芸術品や自然の花々など、常に美しいものに囲まれて生活する彼の、知られざる素顔に迫る。音楽は「ドリス・ヴァン・ノッテン」の2014年春夏ウィメンズコレクションで音楽を担当したイギリスのロックバンド「レディオヘッド(Radiohead)」ベーシストのコリン・グリーンウッド(Colin Greenwood)を起用。映画音楽を手掛けるのは、本作が初となる。

 美しいものを愛し、スキャンダルとは無縁で、何事にも全力で取り組む完璧主義者のドリスがのぞかせた意外な素顔とは? これまでの25年間の軌跡とこれからの25年間を予感させる夢のような93分、公開が待ち遠しい。

■作品概要
・ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男
公開:2018年1月13日
監督:ライナー・ホルツェマー
音楽:コリン・グリーンウッド(レディオヘッド)
出演:ドリス・ヴァン・ノッテン、アイリス・アプフェル、スージー・メンケス

■関連情報
・ドリス ヴァン ノッテン 公式HP:www.driesvannoten.com
・予告編動画:https://youtu.be/AGdhOqn0iYg
(c)MODE PRESS