SNS上のスナップ写真で物議、デジタル時代のファッション業界に新たな問題
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■フォトグラファーがインフルエンサーを見出している?
非公式組合のリーダーであるNabile QuenumはAFPの取材に対し、この抗議は「誰かを辱めるためではない。共通の問題だ。ただ敬意を示してほしいだけだ」と話した。「モデルたちはフォトグラファーのおかげで有名になる。我々がクールだと感じる人を撮るからだ。我々が誰かを撮影するということは、その人がクールだと言っているのと同じこと。そして人々はそういった人からインスピレーションを得ている」
「ブランドは(我々の作品で)どの人が良いとされているのか、誰に市場価値があるのか、どういった人が彼らと顧客をつなげるために投資する価値があるのかを知るのだ。なぜか(インフルエンサーたちは)、我々が見出しているのだと忘れてしまっています」とQuenumは明かす。
以前はブランドもインフルエンサーたちも「著作権保護された写真」に敬意を払っていたのだと、インフルエンサーたちを撮り続けて8年目のQuenumは言う。しかし、近年増えてきた「少数派」はそうではなかった。フォトグラファーたちに使用料を払わずに営利目的で写真を使う者が増えてきたのだ。
パリコレ会期中の9月29日に行われた「イッセイミヤケ」のショー会場の外で日本人フォトグラファーのKojiはまん延した著作権侵害の影響で作品をインスタグラムに投稿するのを辞めたと言う。「他人が私の作品を盗み使い、私の名前を掲載してくれないのに、なぜ更新しなければいけないのか。もううんざりだ」と付け足した。