【9月28日 MODE PRESS】東京都墨田区の「すみだ水族館(Sumida Aquarium)」は9月29日から11月19日まで、現代アーティストの清川あさみ(Asami Kiyokawa)とコラボレーションした「Fairy tale in Aquarium~水と幻想の世界~」を開催する。

 清川は今回、詩人・童話作家として知られる宮沢賢治(Kenji Miyazawa)の作品をテーマに、館内3か所のエリアをプロデュース。まず、エントランスの吹き抜け部分に登場するのは、見上げるようにして鑑賞する高さ7メートルの映像作品。清川がもともと好きだったという物語『やまなし』をイメージしたもので、水底から水面を見上げる蟹の親子が描かれた作品は、物語に登場する生き物と同じ目線を感じてもらいたいという思いが込められている。

すみだ水族館で開催の「Fairy tale in Aquarium~水と幻想の世界~」で展示の『クラゲの森~「グスコーブドリの伝記」より~』の様子。(2017年9月28日撮影)(c)MODE PRESS/Mana Furuichi

 大型クラゲ水槽では『グスコーブドリの伝記』の物語中に登場する”イーハトーヴの森”をテーマに展開。物語に登場する自然の「美しく力強い部分」からインスパイアされたという色彩豊かな映像作品を背景に、約200匹のクラゲが浮遊する神秘的な世界が繰り広げられる。そして『銀河鉄道の夜』の天の川が表現されたのが、約50メートルの万華鏡トンネル。ほのかに香るアロマは物語中のバラやリンゴの甘い香りをイメージしたもので、清川の生み出す映像の光が約5千枚の鏡によって反射し合う空間は圧巻。

すみだ水族館で開催の「Fairy tale in Aquarium~水と幻想の世界~」内覧会に登場した、アーティストの清川あさみ。(2017年9月28日撮影)(c)MODE PRESS/Mana Furuichi

 28日に開催された内覧会のなかで清川は、「宮沢作品には創造をかきたてられる部分があります。この空間で、いろいろなイメージをして、癒されてもらえればうれしいです。幻想的で創造をかきたてられるような世界を味わってもらいたいですね」とコメントした。

■お問い合わせ先
すみだ水族館/03-5619-1284

■イベント概要
・「Fairy tale in Aquarium~水と幻想の世界~」
期間:9月29日(金)~11月19日(日)
時間:9:00~21:00
会場:すみだ水族館
住所:東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ 5階・6階
※入場受付は閉館の1時間前まで

■関連情報
・すみだ水族館 公式HP:www.sumida-aquarium.com
(c)MODE PRESS