■レザーとしてのパイナップル

 だが彼らはより持続可能な方法で服を作れるよう、プラスチック以外の天然素材も模索している。「パイナップルの皮をレザーとする、スペインの先駆的な科学者と共に取り組んでいる」とOmiは言う。しかしながら製造プロセスが高価になることに気づき、「我々は今、豊富に取れる地元産のくるみに着目している。パイナップルと同じような手触りだからだ」と付け加えた。

ロンドン・ファッションウィークに先駆けて行われた「VIN + OMI」18年春夏コレクションの様子(2017年9月12日撮影)。(c)AFP/Daniel LEAL-OLIVAS

 他にもイミテーションレザーに加工できるマッシュルームや、マレーシアでとれる持続可能なラテックスも視野に入れている。このような生地を生成するには今はまだ多額の費用がかかるが、デザイナーたちはファッション産業の見直しのために、彼らの研究をシェアすることを望んでいる。「我々は、みんなで取り組むことを求める。今できることについてのグローバル意識を高め、政府も動かし、さらなる加工工場を増やす。そうすれば今までみんなが捨ててきたものを着用する未来につながるだろう」とVinは語った。(c)AFP/Rosie SCAMMELL