【8月31日 MODE PRESS WATCH】彫刻家オーギュスト・ロダン(Auguste Rodin)の没後100年を記念し、映画「ロダン カミーユと永遠のアトリエ」が、11月11日より全国公開される。

「地獄の門」や、その一部を抜き出した「考える人」で名高い“近代彫刻の父”オーギュスト・ロダンは、今年11月に没後100年を迎える。本作は、パリ・ロダン美術館(Rodin Museum)の全面協力のもと、「ポネット」の名匠ジャック・ドワイヨン(Jacques Doillon)監督が、ロダンの愛と苦悩に満ちた半生を忠実に描いた力作。2017年カンヌ国際映画祭のコンペティション作品部門にてお披露目され、話題となった。

■カミーユとの出会いからの愛と苦悩

 ロダンは42歳の時、弟子入りを切望するカミーユ・クローデル(Camille Claudel)と出会い、この若き才能と魅力に夢中になる。カミーユと出会ってからの愛と苦悩に満ちた彼の半生が描かれていく。解禁された予告編では、えびぞりの裸婦モデルを前に創作に没頭するロダンの姿、さらに「地獄の門」や賛否両論を巻き起こした「バルザック像」といった代表作の創作風景が映し出される。1880年パリ、42歳を迎えたロダンが出会った愛弟子カミーユ・クローデル。互いに惹かれあい激しく愛し合う二人だが、やがて、彫刻家として名声を得たいと願うカミーユはロダンを拒絶するようになる。カミーユへの行き場を失った愛をぶつけるように、モデルたちとの官能的な絡み合いを繰り広げるロダン。愛と苦悩の日々の末、近代彫刻の父が創り上げた最高傑作誕生の瞬間とは——。

■キャストにも注目

 ロダン役を演じるのは、「ティエリー・トグルドーの憂鬱」でカンヌ国際映画祭、セザール賞の主演男優賞をW受賞したフランスきっての演技派ヴァンサン・ランドン(Vincent Lindon)。ロダンを演じるため、八ヶ月間、彫刻とデッサンに没頭した。カミーユ役を好演するのは、“ジャニス・ジョプリンの再来”と呼ばれる「サンバ」のイジア・イジュラン(Izia Higelin)。ジャック・ドワイヨンが描き出す、オーギュスト・ロダンの新たな肖像をどうぞお見逃し無く。

■作品概要
「ロダン カミーユと永遠のアトリエ」
監督・脚本:ジャック・ドワイヨン
撮影:クリルトフ・ボーカルヌ
衣装:パスカリーヌ・シャヴァンヌ
出演:ヴァンサン・ランドン、イジア・イジュラン、セヴリーヌ・カネル
2017年、フランス、フランス語、カラー、シネスコ、120分

■関連情報
・「ロダン カミーユと永遠のアトリエ」 公式HP:rodin100.com
・予告編 公式動画:https://www.youtube.com/watch?v=Kl3dbxcRdTc
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