【8月17日 MODE PRESS】スコットランド出身のファッションデザイナー、クリストファー・ケイン(Christopher Kane)は、自身も含めたデザイナーたちは見方を変え、目新しさをファッションビジネスに取り戻す責任があると主張する。他と違った服でなければ手に入れる興奮がないからだとクリストファーは語った。

 ファッション誌「ポーター(Porter)」のインタビューでクリストファーは、「デザイナーが外に出て、感性を磨かなければ、新鮮さは生まれない。服を買って、着るというスリルはどこに行ってしまったのか。 我々はもう少し、スリル感をファッションに取り戻さないといけない」とコメント。

 仏パリ(Paris)を拠点とする世界第2のラグジュアリーグループ「ケリング(KERING)」の傘下となった自身のブランドについて、「我々がやっていることは、画一へのアンチテーゼと言える。多くの人は非常に規範的だが、着る服の選択肢も予想可能でもいいの?」とコメントした。

 また、クリストファーはキャスティング・ディレクターのラッセル・マーシュ(Russell Marsh) と共同で、従来のファッションモデルの代わりに、「素敵で、きれいではない、小柄なモデル」をスカウトし、ショーに起用することを明らかにした。理想のモデルについて質問すると、クリストファーは「素敵で、きれいではない、小柄なモデルは、自分の意見やしっかりとしたパーソナリティーを持つ、現実的な女性。175ポンド(約2万5000円)のTシャツや1万ポンド(約141万円)のドレスを着ようともね」と語った。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS