【6月15日 AFP】ファストファッションのブランド「ザラ(Zara)」などを展開するスペインのアパレル大手「インディテックス(Inditex)」が14日、今年4月までの3か月間における大幅な利益向上を公表した。それにより1年間に1万人もの新規雇用を可能にした。

「インディテックス」は会計年度の第1四半期で6億5400万ユーロ(約803億5700万円)を売り上げ、前年度比では18%上昇。また競合会社であるスウェーデンのアパレルメーカー「H&M」の第1四半期所得の2倍以上となった。金融データ会社「ファクトセット(Factset)」によれば、その収益はアナリストたちの予測であった5億4000万ユーロ(約663億7600万円)も上回る。

「インディテックス」は「ザラ」のほかに「マッシモ・ドゥッティ(Massimo Dutti)」「オイショ(Oysho)」「ベルシュカ(Bershka)」「ストラディバリウス(Stradivarius)」「プル・アンド・ベア(Pull and Bear)」「ザラホーム(Zara Home)」「ウテルケ(Uterque)」を展開し、93ヶ国で7,400の小売店を経営している。売上高は第1四半期で14%上昇。「ザラ」は本年度よりシンガポール、マレーシア、タイ、ベトナムにおけるオンライン販売を立ち上げ、今秋にはインドでの運営を開始するという。

 創業者のアマンシオ・オルテガ(Amancio Ortega)は、ビル・ゲイツ(Bill Gates)に続く世界長者。「インディテックス」のビジネスモデルは、デザインの完成から2週間以内にショップへ届ける、トレンドを素早く反映させたシステムに基づいている。「インディテックス」は過去12か月で10,668もの新規雇用を生み出し、そのうち2,200以上はスペイン本国での雇用となった。(c)AFP