【6月6日 MODE PRESS WATCH】フランスの現代美術ギャラリー「ペロタン」が6月7日、東京・六本木に新ギャラリー「ペロタン東京(Perrotin Tokyo)」をオープンする。パリ、香港、ニューヨーク、ソウルに続き、エマニュエル・ペロタン(Emmanuel Perrotin)の17番目のギャラリーとなる。

 これまで20年以上に渡り、卓越した才能をもつアジアのアーティストを支援し、世に送り出してきた「ペロタン」は、今回の東京進出について、アジアの現代美術のさらなる発展への貢献の意思表示だという。

■アジアを代表する若手建築家がデザイン

「ペロタン東京」には、2012年より「ペロタン香港」および、ソウルのディレクターを務めた中島悦子(Etsuko Nakajima)、アリス・ルン(Alice Lung)とともに、 同じく12年より「ペロタン香港」在籍のステファニー・ヴァイヨン(Stephanie Vaillant)が東京に拠点を移し、運営に携わる。ギャラリーの空間設計は、世界で最も注目される建築デザイナーである「AFSO」のアンドレ・フー(Andre Fu)が担当し、ファサードをアーティストのジェイアール(JR)がデザインすることも話題だ。

■日本初公開のスーラージュ作品も

 また今回オープニングを記念して、現代抽象画の巨匠ピエール・スーラージュ(Pierre Soulages)の個展を6月7日から8月19日まで開催する。本展では、今年97歳になるスーラージュの近年の作品が日本初公開となる。スーラージュはフランスのアーティストで「黒の画家」として知られる存在。2004年以来スーラージュは油彩ではなく樹脂を使い、これまでに実現できなかったような絵画の厚みを表現している。近年ではグロッシーやマットな黒を対照的に扱い、新たな光の視点をもたらしているのが魅力だ。

「ペロタン」はマウリツィオ・カテラン(Maurizio Cattelan)やライアン・マッギンレー(Ryan McGinley)をはじめとする、名だたる国際的アーティストが在籍する有力ギャラリー。今回オープンするスペースによって、東京のアートシーンがさらに活気づきそうだ。

■展覧会概要
・ピエール・スーラージュ個展
会期:6月7日~8月19日まで
会場:ペロタン東京
住所:東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1階

■関連情報
ギャラリーペロタン東京 公式サイト:https://www.perrotin.com/
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