【3月16日 AFP】ミラノを拠点とするファッションブランド「ジル・サンダー(JIL SANDER)」が15日、イタリア人クリエイティブ・ディレクターのロドルフォ・パリアルンガ(Rodolfo Paglialunga)の退任を発表した。

「ジル・サンダー」は1968年に同名のドイツ人デザイナーによって創立され、そのミニマルなスタイルで知られている。現在は日本企業の「オンワードホールディングス(Onward Holdings)」の傘下にある。

 15日に発表された声明の中で「ジル・サンダー」の最高経営責任者、アレッサンドラ・ベッターリ(Alessandra Bettari)は「我々とロドルフォ・パリアルンガは別々の道を歩むことに決めた」と述べた。パリアルンガは「プラダ(Prada)」と「ヴィオネ(Vionnet)」で経験を積み、「ジル・サンダー」では3年デザイナーを務め、先月ミラノで同ブランドでの最後のコレクションを発表した。

 米ファッション業界紙「WWD」は、後任として夫婦デザイナー、ルーシー・マイヤーとルーク・マイヤー(Lucie and Luke Meier)が抜擢されるとしているが、同ブランドはこの噂についてはコメントを避けた。

 スイス出身の32歳であるルーシー・マイヤーは、2015年にラフ・シモンズ(Raf Simons)が「ディオール(Dior)」を去った後、セルジュ・ルフュー(Serge Ruffieux)と共に10か月間、コレクションを手がけた。去年7月にイタリア人デザイナーのマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)が「ディオール」のアーティスティック・ディレクターに就任するまでの期間、ルーシーとセルジュはその存在を印象付けた。

 また42歳のルフューは「カルヴェン(Carven)」のアーティスティック・ディレクターに就任。 一方でカナダ出身のルーク・マイヤーは、米ストリートウェアブランド「シュプリーム(Supreme)」のベテランデザイナーであり、パリ拠点のメンズブランド「オーエーエムシー(OAMC)」の共同創設者兼デザイナーとして知られている。(c)AFP