【3月8日 AFP】ファッション界の伝説的デザイナー、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)の経歴と作品を紹介する2つのミュージアムが今秋、パリとモロッコに誕生するとピエール・ベルジェ・イヴ・サンローラン財団(Fondation Pierre Berge Yves Saint Laurent)が明かした。

 2つの内、モロッコ・マラケシュにオープンする大きい方のミュージアムは、サンローランが晩年、パートナーのピエール・ベルジュ(Pierre Berge)とともにしばしば過ごした場所 。年間70万人を動員することが期待されている。

 ピエール・ベルジェ・イヴ・サンローラン財団は「イヴ・サンローランは20世紀における主要なアーティスト。2つのミュージアムは一般人からファッション愛好家までをターゲットにしている」と声明を発表。同財団は、アルジェリア出身のサンローランが40年ものキャリアの中でデザインを手がけた5,000点の洋服と1,5000点のアクセサリーを所有しているという。

 ベルジュは2人で収集したアートコレクションを展示するため、サンローランの死から3年後である2011年に、モロッコ初となるベルベル人芸術のミュージアムを設立した。今回誕生するマラケシュのミュージアムは、2人が暮らしたリヤドの歴史的邸宅の近くに建てられる。財団本部内にあるパリのミュージアムとともに今秋にオープン予定。(c)AFP