【1月6日 AFPBB News】 1月10日に一周忌を迎える英ロック歌手のデヴィッド・ボウイ(David Bowie)の大回顧展「デヴィッド・ボウイ・イズ(DAVID BOWIE is)」が8日から、東京都品川区で開かれる。それに先駆け5日に開かれた内覧会では、多くの報道関係者がボウイの50年に及ぶ活動やアイデアの源泉に触れ、伝説的なカルチャー・アイコンをしのんだ。

 同展は2013年に英ロンドンを皮切りに、米国やブラジルなど各国を巡回し、東京は10か所目にしてアジアで初の開催。会場には、デザイナー山本寛斎(Kansai Yamamoto)が手がけたジャンプスーツをはじめとした独創的な衣装や直筆の絵画、私物など300点以上を公開。ヘッドホンで音楽やインタビューを聴きながら鑑賞する体験型の展示になっている。日本特別企画として設けられた主演映画『戦場のメリークリスマス(Merry Christmas, Mr. Lawrence)」のコーナーでは、共演した俳優・映画監督の北野武(Takeshi Kitano)、音楽家の坂本龍一(Ryuichi Sakamoto)らのインタビュー動画も。

 同展を企画した英ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(Victoria and Albert Museum、V&A)の学芸員、ヴィクトリア・ブロークス(Victoria Broackes)さんは「本当はロンドンで初開催したときに、次は東京でやりたいと思っていた」とコメント。また、同じく学芸員のジェフリー・マーシュ(Geoffrey Marsh)さんは「柔軟な考え方、異文化への関心、常識や慣習にとらわれることのないボウイの哲学そのものが最大の見どころ」と胸を張った。

 会期は、4月9日まで。その後は、スペイン・バルセロナに巡回する予定だ。(c)AFPBB News