【1月13日 MODE PRESS WATCH】東京・品川の原美術館にて2017年1月21日から5月7日の期間中、アメリカの女性作家エリザベス・ペイトン(Elizabeth Peyton)の日本の美術館における初個展となる「エリザベス ペイトン:Still life 静/生」を開催する。

 エリザベス・ペイトンは、絵画や素画、版画を中心に制作する女性作家。中でも肖像画でよく知られており、カート・コバーン(Kurt Cobain)やパティ・スミス(Patti Smith)といったミュージシャン、歴史上の人物から、親しい友人や恋人まで、様々な人物を対象にした作品を発表してきた。自身にとって“憧れ”の存在や“美”を描いたこれらの肖像画は、90年代半ば、時代に新風をもたらす“新しい具象画”と称された。

 ペイトンの絵画は、透明感のある色彩や繊細な線によって、対象をただならぬ美しさを湛える存在に変貌させている。また近年では、街の風景や静物、オペラからインスピレーションを得た作品なども多く手掛けている。同展では、作家自身が25年のキャリアを振り返って選んだ作品約40点を展示。きわめて重要な作品群であり、これまで日本では紹介される機会の少なかったペイトンの25年の画業を一望できる貴重な機会となっている。

 柔らかでありながらドラマティックな色彩や陰影の感覚、そしてモデルとなった人物の人間性や背景を想起させるような主題の描き出し方が、エリザベス・ペイトンの魅力。展覧会は来年5月まで。この貴重な展覧会に、ぜひ足を運んでみて。

■展覧会概要
エリザベス ペイトン:Still life 静/生
会期:2017年1月21日~5月7日
時間:11:00~17:00 ※祝日を除く水曜は20:00まで、入館は閉館時刻の30分前まで
会場:原美術館
東京都品川区北品川4-7-25
電話:03-3445-0651(代表)
料金:一般1,100円、大高生700円、小中生500円

■休館日
月曜日(祝日にあたる3月20日は開館)、3月21日

■関連情報
・原美術館 公式HP:http://www.haramuseum.or.jp/
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