【10月5日 AFP】フランスの首都パリ(Paris)滞在中に900万ユーロ(約10億円)相当の強盗被害に遭った米タレントのキム・カーダシアン(Kim Kardashian)さん(35)が、縛られた手足を自力でほどき、ボディーガードに電話して事件発生を知らせていたことが、警察筋への取材により4日、明らかになった。

 米リアリティー番組で有名になった富豪のカーダシアンさんは、パリ・ファッションウイークに出席するために同市を訪れていた。

 事件では3日午前2時30分(日本時間同9時30分)ごろ、大手百貨店が集まるマドレーヌ(Madeleine)地区にある滞在先の高級ホテルに、警察を装った5人組が押し入った。

 警察筋によると、覆面し、警察官の上着を着用していた5人は、夜間警備員を取り押さえると、3人が見張りを担当、2人がカーダシアンさんの部屋に押し入った。2人はカーダシアンさんの頭に銃口を突き付け、口を覆って手足を縛った上で浴室に閉じ込めたという。

 その間に犯人らは、400万ユーロ(約4億5600万円)相当の指輪や計500万ユーロ(約5億7000万円)相当の宝飾品が入ったケース、携帯電話2台を奪って逃走した。

 警察筋によると、危険が過ぎ去ったと察知したカーダシアンさんは、「縛られていた手足をほどいて午前2時56分(日本時間同9時56分)、ボディーガードに電話した」という。

 ボディーガードは事件発生当時、市内のナイトクラブを訪れていたカーダシアンさんの姉、コートニー(Kourtney Kardashian)さんの護衛に当たっていた。(c)AFP