【8月25日 MODE PRESS WATCH】東京の多彩で奥深い芸術文化を通して世界とつながることを目指した、都市型総合芸術祭「東京芸術祭」が、9月1日から12月18日に開催される。

 キックオフとなる2016年秋は、舞台芸術フェスティバルを、豊島区池袋エリアを中心に展開。「フェスティバル/トーキョー16」、「東京芸術劇場<芸劇オータムセレクション>」、「としま国際アート・カルチャー都市発信プログラム」、「アジア舞台芸術人材育成部門」の4事業を集結し、先鋭的な演目や地域密着型、参加型作品など、多様なプログラムを予定している。

 まず9月1日からスタートするのは、「としま国際アート・カルチャー都市発信プログラム」。街全体を舞台にした劇場都市を目指す豊島区は、狂言師・野村万蔵(Manzo Nomura)が演出する野外パフォーマンス「大田楽 いけぶくろ絵巻」、豊島区内や近郊の劇場で公演を行う劇団がエントリーする「池袋演劇祭」、世界的ダンスアーティストで、2012年にロンドンパラリンピック開会式に出演した南村千里(Chisato Minamimura)によるダンス公演の3プログラムを実施する。

「東京芸術劇場<芸劇オータムセレクション>」では、東京芸術劇場の主催事業の中でも国際色豊かな4演目が参加。ダンサー・振付家の勅使川原三郎(Saburo Teshigawara)とジャズミュージシャンの山下洋輔(Yosuke Yamashita)による新作や、野田秀樹(Hideki Noda)が書き下ろした作品をシンガポールのオン・ケンセン(Ong Keng Sen)が演出した作品などをラインナップした。

 第9回目を迎える国内最大規模の国際舞台芸術祭「フェスティバル/トーキョー16」は、ヨーロッパ現代演劇界の巨匠クリスチャン・ルパ(Krystian Lupa)が初来日し代表作を上演するほか、市民参加型イベントまで多彩な内容を58日間にわたり展開。

 若手アーティストの可能性を開拓する「アジア舞台芸術人材育成部門」では、国境を越えて演劇人の交流や共同制作を促すワークショップを企画している。

 今秋冬、東京発信の多様な舞台芸術に触れて、感性を研ぎ澄ませてみては。

■お問い合わせ先
東京芸術祭組織委員会事務局/03-6388-0119

■イベント概要
・「東京芸術祭2016」
会期:9月1日~12月18日
場所:東京芸術劇場、あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)、にしすがも創造舎、 池袋西口公園 ほか
各プログラム:
・としま国際アート・カルチャー都市発信プログラム
会期:9月1日~12月18日
・東京芸術劇場<芸劇オータムセレクション>
会期:9月30日~12月4日
・フェスティバル/トーキョー16
会期:10月15日~12月11日
・アジア舞台芸術人材育成部門
会期:11月18日~11月21日

■関連情報
・東京芸術祭 公式HP:http://www.tokyo-metropolitan-festival.jp
※9/5オープン予定
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