【6月9日 MODE PRESS WATCH】「ケンゾー(KENZO)」は2016年プレフォールコレクションの発売を記念し、日本昔話『桃太郎』にインスピレーションを得た『Sun to Sun(太陽から太陽まで)』と題するショートフィルムを発表した。

“日本”をテーマに掲げた今シーズンの「ケンゾー」。アートディレクターのパーテル・オリヴァ(Partel Oliva)は日本のサブカルチャーに着目し、現代写真家ホンマタカシ(Takashi Honma)のドキュメンタリー風写真と、大友克洋(Katsuhiro Ohtomo)の漫画『AKIRA』で描かれるネオ東京の世界観にオマージュを捧げる、桃太郎ならぬ”桃子”を主人公としたバイタリティー溢れるスケバン・シネマを創り上げた。

 フィルムでは、強さと弱さ、現実と非現実といった、相反する要素を併せ持つ桃子にフィーチャー。曖昧模糊とした世界を背景に、麻呂眉を墨で描いた不良たちとバイクにまたがった桃子は、実写からアニメの世界へと次第に溶け込んでいく。映像のムードを高める音楽は、民族音楽をテーマに活動するパフォーマンス集団で、映画『AKIRA』のサウンドトラックでも知られる芸能山城組(Geino Yamashirogumi)が手がけている。

 なお撮影は、鎌倉近郊や東京を舞台に、原宿でキャスティングされた4人の女性を含むメンバーで行われた。仲間との団結や決意、意思の強さを表現した「ケンゾー」的現代版桃太郎を、ぜひチェックして。

■お問い合わせ先
KENZO Paris Japan/03-3583-1555

■関連情報
・ケンゾー 公式HP:www.kenzo.com
・ショートフィルム『Sun to Sun』:https://www.youtube.com/watch?v=vMXllZLtgFc&feature=youtu.be
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