【5月30日 MODE PRESS WATCH】日本人現代アーティスト、森万里子(Mariko Mori)の作品「Ring: One with Nature(リング・自然とひとつに)」が、今夏開催予定のリオデジャネイロ五輪とパラリンピックの公式文化プログラムに認定されることが決定。これを受け5月24日、駐日ブラジル大使館にて森万里子による作品説明会が開催された。

 森万里子はニューヨーク在住の現代美術家。彼女が手がけた新作「Ring: One with Nature(リング・自然とひとつに)」はリング状の大きなモニュメントで、ブラジル・リオデジャネイロにある「The Veu da Noiva(=花嫁のベール)」と呼ばれる滝の上に恒久展示される。自然と人間の調和・永遠性・完全さを象徴するリングは、太陽の動きに合わせて照らされる角度が変わることで美しい輝きを見せ、緑に囲まれた滝の上にぽっかりと浮かぶ壮大なアート作品となる予定だ。

 同作品は、ニューヨークの公益財団Faou Foundationが手がけるプロジェクトの一環であり、“自然と人間の融和”をコンセプトに、6つの大陸に設置されるアートワークシリーズの2番目として制作された。

 森は「五輪のマークは、すべての国家、すべての民族を象徴し、世界平和を願うシンボルです。今回の作品『Ring: One with Nature(リング・自然とひとつに)』は、象徴的な意味として、また、その存在として、人類と自然の調和のシンボルとなり、五輪にもうひとつの新しい輪を付け加えます」とコメント。

 作品はリオデジャネイロ五輪開幕に先駆け、8月2日に完成披露を予定しているほか、森万里子の聖火リレー参加も決定している。 (c)MODE PRESS