【1月7日 AFP】ファッション・デザイナーのカール・ ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)氏が、複数の会社との複雑な取引を利用して、仏税務当局から2000万ユーロ(約25億円)以上を隠した疑いがもたれている。仏週刊紙レクスプレス(L'Express)が6日、報じた。

 ラガーフェルド氏は、高級ファッションブランド、シャネル(Chanel)のアートディレクターで、自身のブランドも所有している。仏当局はAFPの取材に対し、税の問題はプライバシーにかかわるとしてコメントを拒否、ラガーフェルド氏のスポークスマンもコメントを拒否している。

 レクスプレス誌によると、仏税務当局は、「ラガーフェルド氏が6年間のあいだに、2000万ユーロ分の申請を怠ったと疑念を抱いている」という。

 ラガーフェルド氏は、アーティストやカメラマンとしても活躍しており、同氏が1999年に創業したパリ(Paris)市内の書店「7L」を中心に調査が行われているという。

 また、レクスプレス誌によると、仏税務当局は同氏が未申請で行ったプロのカメラマンとしての活動を外国取引で隠ぺいしたと疑っているという。

 さらに、不動産投資会社2社の活動と、1990年代にラガーフェルド氏が受け取った税調整についても関心を持っているという。(c)AFP