【11月26日 MODE PRESS】フランスの高級ブランド「バルマン(Balmain)」のデザイナー、オリヴィエ・ルスタン(Olivier Rousteing)は、パリ(Paris)同時テロを受けて自宅に帰れなくなったと不安を吐露している。

 オリヴィエは、13日にイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」による残虐なテロ行為の標的となった同市の中でも、犠牲者の大半が殺害された11区に住んでいる。事件当日は事務所で同僚らと共に一夜を明かし、翌日はホテルへ行ったという。

「自宅へも戻りましたが、とどまってはいられませんでした。危険を感じたわけではありませんが、横になってサイレンの音を聞いていると、同じことがまた起こる気がして。何もかもシャットアウトできる場所に行かないと、と思ったんです」

 オリヴィエは事件直後の状況をこう明かしている。「現在プレフォールコレクションの準備をしているので、事務所で会議をしていました。アシスタントの一人が報道を聞きつけ、みんなですぐにニュースをつけて何が起こっているのかを確認しました。最初にしたのは、事務所のあらゆるドアを閉鎖すること。インターンやアシスタント、近しい人たちを呼び寄せて、外へ出ないように言いました」

「なぜ11区が攻撃されたのか――私には分かりません。本来攻撃を受けるとすれば政府でしょう。シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)襲撃事件の際、標的になったのは[イスラム過激派の]信念やイデオロギーをからかった面々でした。クラブで楽しんでいる一般の人たちを標的にするなんて――無差別にも程がある」(c)Bang Showbiz/MODE PRESS