【10月23日 AFP】仏高級ブランド「クリスチャン ディオール(Christian Dior)」は22日、同社でアーティスティック ディレクターを3年にわたって務めてきたベルギー人デザイナー、ラフ・シモンズ(Raf Simons)(47)氏の退任を発表した。

 シモンズ氏は「熟慮の末に退任を決断した」と声明で述べ、自身のブランドに集中したい思いがあることなどを退任の理由として説明した。

 同ブランドを所有するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン社長兼CEOのベルナール・アルノー(Bernard Arnault)氏とシドニー・トレダノ(Sidney Toledano)CEOは、シモンズ氏の決断を尊重するとしながら、「クリエーティブな分野における多大な貢献に心から感謝している」との共同声明を発表している。

 同氏は2012年4月、パリ(Paris)のバーで反ユダヤ的な発言をしたとして解雇された英国人デザイナー、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)氏の後を引き継いだ。

 仏パリで今月開催されたショーがディオールでシモンズ氏が手掛けた最後のコレクションとなった。(c)AFP