【10月21日 MODE PRESS】ブエノスアイレス発のフレグランスメゾン「FUEGUIA 1833(フェギア 1833)」が7日、日本第一号店をグランド ハイアット 東京1階にオープンした。 

「FUEGUIA 1833」はブエノスアイレス出身のジュリアン・ベデル(Julian Bedel)氏が2010年にスタートしたブランド。香りの原料には、ジュリアン氏がパタゴニアや南米各地で採取した植物を抽出したエッセンスを使用し、1200に及ぶ原材料の中から香りを調合。細部までこだわって手作業で生産している。今回、日本初出店にあわせ来日したジュリアン氏に、ブランドの成りたちや日本出店の経緯について聞いた。

■香水は表現手段の一つ

アーティストやデザイナー、弦楽器製作家としてとしての顔ももつジュリアン氏。調香は、これまでの活動の延長上にあると語る。「私にとって香水は、新しい表現手段の一つです。7つの音階や和音などから音楽のムードが作られていくように、また絵画が色やその組み合わせで変化していくように、香水も一つ一つの香りを調香することで、ユニークでパワフルな香りに進化していくのです」

■1200の原料から理想の香りを追求

 一方で、同氏は調合の難しさについて次のように語る。「FUEGUIA 1833には1200の原料がありますが、これは1200種類の植物という意味ではありません。例えばジャスミンひとつをとっても、何十種類という香りの側面があります。それらを細かく分子レベルで抽出して、どこの部分が使えるかを探していく作業は非常に大変です」「さらにこれらを組み合わせて自分の頭の中にあるアイディアを実現させるのは、とても困難な作業です。理想の香りを追求するには途方もない時間を要します。またどこで調香をストップするのか、何をもってその香りを完成とするのかも難しい問題です。ただ最終的には、その香水をつけた人が幸せになれるかどうかが大切だと考えています」

■日本人の洗練された意識が好き

 東京の街中を歩いていると、香水をつけている人が多くて驚くというジュリアン氏。日本出店を決めた理由については「店舗デザインを手がけてくれたトニー・チーさんと知人だったという縁もありますが、日本人の洗練された意識が好きで出店を決めました」とジュリアン氏。さらに日本市場への期待について次のように語った。「私のブランドは高品質であることがセールスポイントですので、日本のお客様にはブランドの良さを分かってもらえると思います」。

■お問合わせ先
・FUEGUIA 1833 東京本店/03-3402-1833

■関連情報
・FUEGUIA 1833 公式HP:http://www.fueguia.jp/
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