【7月2日 AFP】ダナ・キャラン・インターナショナル(Donna Karan InternationalDKI)は1日、30年にわたりチーフデザイナーを務めたダナ・キャラン(Donna Karan)氏の退任を発表した。

 ダナ・キャラン氏は今後、2007年に自身が設立し、室内装飾品、ジュエリー、美容製品などを取り扱うライフスタイルブランド「アーバン・ゼン(Urban Zen)」に注力していく予定。

 これを受け、DKIは「ダナ キャラン」コレクションの製造を休止。米国ファッション協議会(Council of Fashion Designers of AmericaCFDA)によるとニューヨーク・ファッションウィーク期間中のショーも実施しないという。

ブランド側は「先見の明に長けた創業者ダナ・キャランが、ダナ・キャラン・インターナショナルのチーフデザイナーの役職を退任する決断を下しました」という内容の声明を発表したが、同社のインスタグラムの投稿によると、ダナ・キャラン氏は今後「顧問の」立場で同社に残るという。

 1988年に設立され、若者を中心に人気を集めるセカンドライン「DKNY」は、今年4月にダオイー・チョー(Dao-Yi Chow)とマックスウェル・オズボーン(Maxwell Osborne)がクリエイティブ・ディレクターに就任している。

 声明によると、ダナ・キャラン氏が最初のコレクションを発表したのは1985年。「自分や友人のための服作りから始まった」という。

 ダナ・キャラン氏のブランドは特徴的な「リトル・ブラック・ドレス」や、組み合わせ次第でどんな場面にも対応できる7着の服から成るワードローブを提案する「セブン・イージー・ピーシーズ(Seven Easy Pieces)」といったコンセプトが一躍話題となった。DKIは2001年に仏高級ブランドグループ、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(Moet Hennessy Louis VuittonLVMH)に買収されている。(c)AFP