【6月17日 MODE PRESS】英ファッションデザイナーのパトリック・コックス(Patrick Cox)は、昨今男性のファッションも選択肢が広がり、いままでに比べてより前衛的になっていると考えている。これにより、自身が新たに展開する高級フットウエアブランドの「ラスブリッジ(Lathbridge)」もモダンな男性たちに受けるだろうと期待しているようだ。

「男は皆、花柄スニーカーが欲しいんですよ!都会で働くビジネスマンなら、黄色いちょうちょ模様のブローグで出勤したいはず!男性の許容範囲は20年前よりずっと広がっているんです」

「私は自分が、カラフルな色やアニマルスキンを取り入れたパイオニアだと自負しています。今ようやく、みんなが私について来てくれました」

1990年代に「ワナビー(Wannabe)」のローファーで一躍人気を博したパトリック。マドンナ(Madonna)やエルトン・ジョン(Elton John)、デヴィッド(David Beckham)とヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)夫妻といったセレブにも愛用されている。中でもヴィクトリアが生まれて初めて得た報酬で買ったのが、パトリックのローファーだったというエピソードは有名だ。

「『ワナビー』はあの時代に合っていました。今度は『ラスブリッジ』で、現代に合うものは何かを考えています」と、パトリックは語った。

 パトリックの最新デザインは、以前のブランドとはあまりにもかけ離れている。とはいえ、市場調査さえ徹底すればベストセラーを生み出す自信はあるとしている。「(ロンドンの老舗百貨店)セルフリッジ(Selfridges)へ足を運んでみたところ、売れているアイテムの5割はスニーカーらしいんです。今では(靴の伝統的ブランドの)『チャーチーズ(Church's)』でさえスニーカーを出しているんですよ。あの『チャーチーズ』が!」

「スニーカーなら、1997年にエルトンがオスカー(Oscar)を獲った時に行われた記念パーティーに履いて行きました。タキシードジャケットに…ビーズをあしらった『カヴァリ(Cavalli)』のジーンズを合わせてね!」(c)Bang Showbiz/MODE PRESS