【5月27日 AFP】「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」や「モエヘネシー(Moet Hennessey)」などを傘下に置く仏高級ブランドグループ「LVMH モエヘネシー・ルイ・ヴィトン・グループ(LVMH)」が26日、仏紙「パリジャン(Le Parisien)」と姉妹紙「オージュルデュイ・アン・フランス(Aujourd'hui en France)」の買収に向けて、独占交渉に入っていることを発表した。

 買収を確定させる前には、組合や競争監視局との協議が必要となる。買収額はまだ発表されていない。

 すでに「LVMH」グループ傘下にある仏経済紙レゼコー(Les Echos)の発行元グループ・レゼコー(Groupe Les Echos)のフランシス・モレル(Francis Morel)最高経営責任者(CEO)は「有名かつ評判の高いこの新聞は、我々のグループに重要な貢献をもたらしてくれるだろう」とコメントした。

 他国と同様に、フランスの新聞もインターネットの普及により読者と広告収入が激減しており、多くがLVMHのような資金力のある出資者を後ろ盾とするようになっている。ルモンド(Le Monde)紙は、他分野で資産を築いた仏実業家3人が所有している。一方、フィガロ(Le Figaro)紙は、航空宇宙会社で知られるグループ・ダッソー(Groupe Dassault)の支援を受けている。(c)AFP