【3月26日 MODE PRESS】世界最大級の時計見本市「バーゼルワールド(Baselworld)」で、米ラップ歌手で音楽プロデューサーのウィル・アイ・アム(will.i.am)が「グッチ(Gucci)」との協業を発表した。両者はこの協業でスマートウォッチ(腕時計型端末)の開発に取り組む。

 ウィルは「グッチ」時計部門と提携し、アップル(Apple)の新しいスマートウォッチに似た「スマートバンド(smartband)」を開発。「スマートバンド」では、通話はもちろん、写真撮影、ショートメッセージ(SMS)やメールの送受信、健康管理、音楽の保存などが可能になるという。

 同ブランドのマルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)社長兼最高経営責任者(CEO)は、「ウェアラブル技術とスマートデバイスは、ファッション業界における新たなフロンティアです。イノベーションをブランドのDNAとして重視してきた『グッチ』が、ウィル・アイ・アムとのコラボレーションを通じ、この流れをけん引していくのはごく自然な流れと言えるでしょう」と話した。

 ウィルによると、ファッションとテクノロジーを組み合わせた商品作りを目指す自身のブランド「i.am+」と「グッチ」が共同開発したこの「スマートバンド」は、市場内でも「ユニークな」アイテムになるという。

「『i.am+』と『グッチ』時計部門は、独自のビジョンでウエアラブル技術をリードしています」とウィル。「私たちはおしゃれさと先進技術を兼ね備えたデバイスを共同開発し、ユニークな商品を作り出します。私はもともと『ファッション』と『テクノロジー』を融合させた『ファッショノロジー』という言葉を使っており、今回のグッチとのコラボレーションはその用語を表現するのにまさにぴったりです」

 この「スマートバンド」の発売日や価格といった詳細はまだ明らかにされていない。(c)MODE PRESS