【2月23日 MODE PRESS】英ロンドンにオープンした「ヴィクトリア ベッカム(Victoria Beckham)」の旗艦店の買い物客を調査したところ、購入した客は4日間で12人だけだったと、大衆紙サン(Sun)が報道した。

 同紙によると、同店の4日間の開店時間32時間のうち、トレードマークとなっている黒と白の買い物袋を抱えて出てきたのは、女性客が8人、男性客が4人だった。だが実際に買い物をした人たちは、商品に非常に満足した様子だったという。

 スイスからのある買い物客は、470ポンド(約8万6000円)のハンドバッグを購入。「デザインが気に入りました。スイスでは買えない物を買うようにしています」と語った。

 ヴィクトリアが、広さ約560平方メートルの同ブティックをオープンしたのは、昨年9月。建築家のファシッド・ムサビ(Farshid Moussavi)の協力を得て、「温かさと心地よさ」を感じられる店舗をデザインした。

  「明確なコンセプトを打ち出しつつも、温かさと心地よさを感じられるスペースにしたかったんです。たくさんの方々が私を応援し続けてくれています。購入する方も、ただ店舗の建築デザインを見にきただけの方も、誰もが歓迎されていると感じられる店舗を作りたかったのです。また、お店に入った瞬間からブランドの世界観を感じてほしいという想いもありました」とヴィクトリア。

 同店舗ではヴィクトリアがデザインしたプレタポルテに加え、セカンドラインの「VVB」やデニムコレクション、バッグなどの小物が販売されている。ヴィクトリアはこの店舗を、自身の「ビジョン」を反映させるとともに、美しく、機能的な空間にしたかったと語った。「服はこのように展示されるべきで、このようにお客様に見られるべきだという私のビジョンを今回の店舗に反映させました。お客様が欲しいと考えるものを実際に購入できる場をつくることができ、とても嬉しく思っています。私は、ランウェイで見たものや雑誌で見たものを実際に買えるということが重要だと考えているのです」(c)Bang Showbiz/MODE PRESS