【1月23日 MODE PRESS】女優・中谷美紀(Miki Nakatani)が主演を務める映画『繕い裁つ人』が1月31日公開初日を迎える。本作で映画出演本数が33本目となる今回の作品は、町の仕立て屋と常連客たちが織りなす日々を描いた池谷葵の同名人気コミックを実写映画化したもので、監督を務めるのは「ぶどうのなみだ」「しあわせのパン」などを手がけた三島有紀子監督だ。

 舞台となるのは、神戸の街を見渡す坂の上にある仕立て屋「南洋裁店」。中谷演じる市江は、初代の祖母から店を継いだ2代目店主という役所。昔ながらの職人スタイルを貫く市江のオーダーメイド服は、常連客の間でも大人気だが、「洋裁店」という名の通り、大量生産や消耗品という時代の流れに逆行するスタイルでもある。そんなやり方を頑に守り続ける頑固親父も顔負けの市江の小さな変化と成長を、さまざまな人間模様を通じて垣間みることができる心温まる作品だ。


本作の為に14年ぶりにショートカットにした中谷は、役づくりにあたり、普段ミシンはおろか裁縫もしたことがなかったにも関わらず、約1か月間、足踏みミシンの練習に励み、見事習得。最終的には裁縫指導にあたった先生から「実際の職人よりも巧いかもしれない」と太鼓判を押されるほどの腕前になったという。中谷美紀は、本作の見所を語った。

■インタビュー:中谷美紀

 本作の見所は、まずなんといっても衣装です。伊藤佐智子さんが、今回のためにデザインして作られた特別な衣装の数々で、その衣装からも人間模様はもちろん、着ている人の感情が溢れ出ていると思います。

 例えば、市江の着ている服は、重々しくて暗めの色が多く、実際固い素材が使われていました。それが、市江の成長や変化と共に、衣装にも変化が見て取れます。最後のシーンで市江の着ている服にも注目していただきたいですね。

 そして、やはり映像美です。三島監督ならではの、独特の空気というか、これは三島監督にしかなし得ない世界観だと思います。是非みなさんも、三島ワールドを存分に楽しんでください!

■関連情報
映画「繕い裁つ人」公式サイト:http://tsukuroi.gaga.ne.jp/
1月31日から新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー

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