【1月15日 AFP】反ユダヤ主義発言が原因でファッション界から追放されていたジョン・ガリアーノ(John Galliano)が12日、ロンドンで開催された「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」のショーで復帰を果たし、大きな称賛を浴びた。今回のコレクションでは、彼の鮮やかでドラマチックなスタイルと、同ブランドのミニマリストなルックが融合していた。

■業界人から絶賛の声

  フロントロウにはモデルのケイト・モス(Kate Moss)や米『ヴォーグ(VOGUE)』誌のアナ・ウィンター(Anna Wintour)編集長、シューズデザイナーのマノロ・ブラニク(Manolo Blahnik)など著名人らが並んだ。

「センセーショナルだった」と、英ファッションエディターのヒラリー・アレキサンダー(Hilary Alexander)はショーの後に語った。「これこそ私たちが待ち望んでいたものです。ジョン・ガリアーノのロマンティックで幻想的なビジョンと、ブランドが持つ素晴らしい技術が一体となった、完璧なショーでした」

 「バーバリー(Burberry)」のクリストファー・ベイリー(Christopher Bailey)CEOも「魔法のようだった」と称賛。ブラニクも「素晴らしかった。彼が戻って来てくれてうれしいです」と記者団に語った。

 英『ヴォーグ』のアレキサンドラ・シュルマン(Alexandra Shulman)編集長は、「服だけでなく、彼が何をしたかったのかを感じさせるショーでした」とコメントし、英国ファッション協会(The British Fashion Council)のナタリー・マスネー(Natalie Massenet)会長は「ショーはとても美しく、彼の才能を思い出させてくれるものでした」と語った。