【8月29日 AFP】ファッションブランド「バレンシアガ(Balenciaga)」が、クリエーティブディレクターを務めていたデザイナーのニコラ・ジェスキエール(Nicholas Ghesquiere)氏を契約違反で提訴し、賠償金として950万ドル(約9億6300万円)の支払いを求めていた問題は、裁判外での和解で決着することで両者が合意した。バレンシアガ側の弁護士ティエリ・レヴィ(Thierry Levy)氏と、ジェスキエール氏側の法律事務所が27日、AFPの取材に明らかにした。

 2012年にバレンシアガを去ったジェスキエール氏は、その後に受けたファッション誌『システム(System)』とのインタビューの中で契約違反の発言があったとして、バレンシアガから提訴されていた。

 バレンシアガの訴えについて仏パリ(Paris)の民事裁判所は、ジェスキエール氏とバレンシアガ双方に対し27日を期限とする和解に向けた調停期間を提示。和解に至らなかった場合には、裁判所が判決を下すとしていた。(c)AFP