【8月20日 MODE PRESS】6年にわたりパリ・ファッションウィーク(Paris Fashion Week)でコレクションを発表してきた英国人デザイナーのガレス・ピュー(Gareth Pugh)が、ニューヨーク・ファッションウィーク(New York Fashion Week)に進出する。

「古いしきたりには変化が必要なときがあります。今のファッションは行き詰っているように感じられます。私は人々に何かを考えさせ、変化をもたらすようなものを見せたいと考えています」とピュー。

 9月にニューヨークで発表する2015年春夏コレクションでは、ダンサーや映像を活用し、服よりも「イメージやインスピレーション」にフォーカスした「ライブパフォーマンス」を行う予定だという。

 「ビジネスですから、服を売らなければいけないことは理解していますが、イメージやインスピレーション、少し変わった視点でショーをすることも大事です。ライトが光り、モデルがランウェイを歩き始めたら、デザイナーはもう何もできません。これ見よがしに服を見せつけるのではなく、夢を売ることも重要です」

 2003年にファッション界で有名な英セントラル・セント・マーチンズ(Central Saint Martins College of Art and Design)で修士号を取得したピューだが、今回の企画の背景には恩師である故ルイス・ウィルソン(Louise Wilson)の言葉もあるようだ。「(先生は)服がどのように見せられ、どのように失われているか、いかに皆がそれを繰り返しているかについてよく説いていました。今はそれを変えるチャンスなのだと考えています」

 「大きなリスクがあるのはわかっています。私も不安です。しかし、たまにはみんなのお尻に火をつけるもの悪くないのでは、と思っています」(c)Bang Showbiz/MODE PRESS