【7月29日 MODE PRESS】デザイナーのマイケル・コース(Michael Kors)が、米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street JournalWSJ)の創刊125周年を記念してエッセーを寄稿。今後のファッション業界について自身の考えを綴った。

 「私はファッションが大好きです。ファッションは常に時代の精神を反映し、変化し続けています。30年前、私は自分がこんな場所にいられるとは思いもしませんでした。だから今後5年あるいは20年先に何が起こるかも分かりません」

 「それでも自分なりの予想はあります。テクノロジーがファッションに影響を及ぼし続けるのは間違いないでしょう。特に買い物の仕方は変化するはずです。また、質がますます重要になり、ファストファッションは廃れていくでしょう。しかし、そうした変化に合わせて自分自身が常に前進し続けなければならないという点ではファッションは変わりません。そうでなければ時代に取り残されてしまいますから」と語る。

 米経済誌『フォーブス(Forbes)』恒例の長者番付に今年初めて名前が載ったマイケルは、年収が10億ドルを超え、1993年の破産から立ち直り、グローバル市場での優勢を築いたことを世の中に印象づけた。

 マイケルは以前、自身の経験を振り返り、「自分ではコントロールできないものもあります。でも自分で決められることもある。もしあなたが迷っているならば、その時こそ自分の見地にしっかりと立ち、自分自身を保たなければなりません」と語っていた。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS