【7月31日 MODE PRESS】米『ヴォーグ(VOGUE)』誌のアナ・ウィンター(Anna Wintour)編集長が、昨今のファッションにオリジナリティーがなくなったことや、ブランドがセレブたちにお金を払ってドレスを着せている現実について嘆いた。

 彼女は英ロンドン(London)のセントラル・セント・マーチンズ(Central Saint Martins College of Art and Design)で学生たちに、「米国のレッドカーペットはビジネスになってしまっている」と語った。

「セレブにお金が支払われているのは本当です。私からすると非常に嘘っぽく、個性が欠けているように感じられます」とアナ。

 また、スターたちにはドレス選びについて安全策を取らずに冒険してほしいと語った。「セレブたちには、何を着て、どんなヘアスタイルとメイクにするかをアドバイスしてくれるチームがあります。彼らは批判されることを恐れているのですが、みんなと違う装いをすることの何が悪いというのでしょう?」

 さらに、ニューヨーク(New York)で行われたトニー賞(Tony Awards)授賞式でのファッションについても批判。「トニー賞は最悪だった」と、辛口な批評をしたという。

 だがその影響力を考えれば、アナの言葉には重みがある。先日発表された米経済誌『フォーブス(Forbes)』恒例の「世界で最も影響力のあるセレブ100人」番付では39位にランクイン。また、ニューヨークのメトロポリタン美術館(Metropolitan Museum of Art)内に改装オープンしたアナ・ウィンター・コスチューム・センター(Anna Wintour Costume Center)や、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領再選のための資金集めにも一役買った。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS