【7月16日 MODE PRESS WATCH】「ディーゼル(DIESEL)」が先月24日、ディーゼル・ブランドを装った偽造品を販売している83のウェブサイトに対する法的措置を講じるため、ニューヨーク州の連邦裁判所に訴訟を起こしていたことが明らかになった。

 これら83のウェブサイトは、ドメイン・ネームに「ディーゼル」の商標を利用し、あたかも正規の販売権を有しているかのように見せかけるサイバースクワッティング行為を行った疑いが持たれている。既に数千個の製品がこうしたサイトで販売されているが、「ディーゼル」によるといずれもブランドの商標を偽造して製造・販売したものだという。

 「ディーゼル」の創始者であり現社長のレンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)氏は「当社の商標を不正利用する行為を放置するということは、ディーゼルならではのクオリティの高い製品と信じて当社の製品を購入してくださるお客様の信頼を損なうことになる。また、こうしたウェブサイトの行為はブランドの評判と営業権にダメージを与え、正真正銘のディーゼル・ブランド製品の商標の質とクラフツマンシップの独自性を妨げることになる」とコメントした。

 「ディーゼル」はこれまでも偽造品を厳しく取り締まってきた。2013年には、中国の税関当局が70000点以上、欧州でも税関当局が35000点以上を没収している。(c)MODE PRESS