【1月31日 MODE PRESS WATCH】若手デザイナーを支援することを目的に2012年に設立された「H&M デザインアワード(H&M Design Award)」の今年の受賞者が発表された。

 今回受賞したのは、ベルギーの芸術学校ラ・カンブル(La Cambre)に通うフランス出身のEddy Anemian。Anemianには賞金5万ユーロ(約700万円)と、「H&M」限定店舗でのアイテム販売の機会が与えられる。

「They Can Cut All The Flowers, They Cannot Keep Spring From Coming (すべての花を摘んでしまっても、春は来る)」と名づけられた同コレクションは、仏画家ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル(Jean-Auguste-Dominique Ingres)と、ティルダ・スウィントンが主演を務めた映画『ミラノ、愛に生きる(原題:I AM LOVE)』に着想を得た。花柄の装飾布を大胆にカットし、流れるような形に再構築。ウォータープルーフ生地には繊細な襞を施した。

 審査員を務めた「H&M」デザイン責任者のアン・ソフィー・ヨハンソン(Ann-Sofie Johansson)は「ロマンティックな雰囲気と、近くで見ると分かる卓越した技術に審査員全員が魅了されました。彼こそが受賞にふさわしいデザイナーであり、ファッション界の新星です」とコメント。

 また、同じく審査員を務めたデザイナーのアーデム(Erdem)も、「エディの作品は非常に美しかった。彼のテキスタイル技術はとても興味深く、シルエットもとてもエレガントでした。彼が次に何をするのか、今からとても楽しみです」と語った。

 その他、女優のミシェル・ドッカリー(Michelle Dockery)や、テキスタイルデザイナーのミシェル・ハーパー(Michelle Harper)、英「ヴォーグ(VOGUE)」誌のエグゼクティブ・ファッション・エディターのセレーナ・フード(Serena Hood)、伊「ヴォーグ(VOGUE)」誌のシニア・ファッション・エディター、サラ・マイノ(Sara Maino)らも審査員として名を連ねた。

 なお一般投票賞はオランダ・アーネム(Arnhem)のArtEZ芸術校に通うHenriette Tilanusが受賞。Henrietteには、アーデムのスタジオで3ヶ月間のインターンシップの機会が与えられる。(c)MODE PRESS

【関連情報】
H&M 公式HP:http://www.hm.com/jp/
H&M デザインアワード 公式HP:http://designaward.hm.com/