【5月28日 Relaxnews】英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)が発行する高級旅行誌ウルトラトラベル(Ultratravel)の読者投票で、「世界一の長距離航空会社」に、機内バーや本革シート、有名デザイナーによる制服を着た客室乗務員などを有する英ヴァージンアトランティック航空(Virgin Atlantic Airways)が輝いた。

 億万長者で起業家のリチャード・ブランソン(Richard Branson)氏が率いる同航空会社は、今週発表されたロンドン(London)発の「ウルトラトラベル100アワード2013」の長距離航空会社部門で、ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)、エミレーツ(Emirates)、カンタス(Qantas)、シンガポール航空(Singapore Airlines)を抑え、堂々の1位に輝いた。

 国際的な航空会社間の競争が激化する中、ヴァージンアトランティック航空は「スタイル」を重視することで差別化を図ってきた。

 例えば、アッパークラス専用の機内バーでは、カクテルを楽しみながら、他の乗客とも交流できる。アッパークラス・スイートはスワロフスキー(Swarovski)製のクリスタルの装飾が施され、ぜいたくな革張りの座席を水平のベッド状に変えたときの長さは、同航空によると業界最長級だという。

 またエコノミークラスの乗客にも、他の航空会社では上級クラスに提供されるような、より広いスペースの座席やウェルカムカクテル、耳栓、アイマスクなどを提供。さらに、1つのトレーに全品を載せる形式の食事を廃止し、メニューから選んだものを順番に提供する形式に切り替えた。その食事を提供するのは、今夏からパンクファッション界の重鎮ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)氏がデザインした新ユニフォームに身を包む客室乗務員たちだ。

 また、ロンドン・ヒースロー空港(Heathrow Airport)の第3ターミナルにある同航空のラウンジは、ラウンジ部門でも1位に輝いている。アッパークラスの乗客はこのラウンジで、スパとシャワーのサービスを受けられる。(c)Relaxnews/AFPBB News