【9月1日 AFP】イランで石打ちによる死刑を宣告された女性の支援を呼びかけているカーラ・ブルーニ(Carla Bruni)仏大統領夫人を「売春婦」と非難していたイランの強硬派メディアは8月31日、ますます非難を強め、「イタリア人売春婦」のブルーニ夫人は「死刑に値する」と厳しく非難した。

 イランの保守系日刊紙ケイハン(Kayhan)は、「このイタリア人売春婦は当方の記事に怒りを示したようだが、彼女はサルコジと結婚する前も後もいろいろな人びとと不適切な関係を持っている」と述べた。

「カーラ・ブルーニ夫人の過去の記録を調べると、この背徳女性が、姦通と夫の殺害に関与して死刑を宣告されたイラン人女性を支援する理由がはっきりと示されている。実際、彼女自身も死刑に値する」(日刊紙ケイハン)

 フランス外務省報道官は、ブルーニ夫人に対する侮辱は「容認できない」と述べ、「通常の外交ルートを通じてこのメッセージを伝える」と語った。

 ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領の3度目の結婚相手であるブルーニ夫人がイラン強硬派メディアの怒りをかったのは、イランで姦通罪で石打ちによる死刑を宣告された2児の母、サキネ・モハマディ・アシュティアニ(Sakineh Mohammadi-Ashtiani)死刑囚(43)の救済を求める署名運動を始めたため。

 ブルーニ夫人は、モハマディ・アシュティアニさんを擁護する公開書簡で、フランスと夫(=サルコジ大統領)はモハマディ・アシュティアニさんを決して見捨てないと述べていた。

 サルコジ大統領とブルーニ夫人がともに不倫しているとの噂が今年インターネットで広がり、2人はこの噂を正式に否定せざるを得なかった。ブルーニ夫人は、サルコジ大統領との結婚前、多くの恋人がいることを隠し立てしていなかった。(c)AFP/Jay Deshmukh

【関連情報】
世界のベストドレッサー、カーラ夫人やレディー・ガガを選出
カーラ夫人、ウディ・アレン監督作で演技デビュー
【カーラ・ブルーニ】記事一覧