【6月29日 AFP】部下への強制わいせつ容疑で1月から休職中のモシェ・カツァブ(Moshe Katsav)大統領(61)が29日、辞任を表明した。

 カツァブ氏の側近が明らかにしたところによると、同日、カツァブ氏はDalia Itzik国会議長宛てに辞表を郵送したという。また、議会筋によると、辞表には「大統領任期は2週間残っているが、大統領職を辞任したい。ここに辞任を宣言する」と書かれていたという。

 辞任は48時間以内に了承される見込みで、引き続きItzik議長が臨時大統領を任命するほか、検察当局がカツァブ氏の起訴に動くとみられる。

 カツァブ氏は前日、強制わいせつの事実を認め賠償金を払うとした
司法取引に応じているが、強姦容疑については否定を続けている。 

 イラン生まれのカツァブ氏は、2000年から7年間大統領を務めた。
18日には、にノーベル平和賞の受賞者でもあるシモン・ペレス(Shimon Peres)氏が後任として、第9代大統領に選出されている。(c)AFP