【11月29日 marie claire style】 ロマンティックな表情をした美しい顔に、白く長い手脚が印象的な飯島望未さんは、まるでバレリーナになるために生まれついたかのようだ。

「子供の頃、背中を丸めていて、あまりに姿勢が悪いので、母がバレエ教室に私を通わせた」と開口一番、思いがけない話を始めた。こうして6歳からバレエを始めたそうだが、母親にしても、まさかそんな娘が、世界のバレエシーンに羽ばたき、ソリストのバレリーナになるとは思ってもいなかったに違いない。

 彼女に会ったのは、銀座の「シャネル」だった。

 実は飯島さんは、2017年10月に発表された「シャネル」のウォッチ「コード ココ」のアンバサダーを務めていて、キャンペーンのビデオに出演したりしている。現在はヒューストン・バレエ団に所属していて、数日間だけ東京に戻ってきたそうだ。

「海外暮らしは、15歳からです。どうしてもヒューストン・バレエに入団したくて、ひとりで渡米しました」

 大阪でバレエを始めた彼女は、もともと負けず嫌いの性格から常にトップを目指し、次第に注目を集めるバレリーナになっていき、13歳の時には、ニューヨークの「ユース・アメリカ・グランプリ」で3位に入賞したという。

「ヒューストン・バレエ団に入りたいと思ったのは、クラシック・バレエを極めたかったから。それに日本では団体との調和が大事だけど、海外では、いかにそのダンサーの個性を活かすかが重要視される。そこに魅かれてどうしても海外にいきたかった」

 アジア人の体形の欠点は、「脚を長くみせる踊り方もあるし、胴長を活かして、上半身を綺麗にみせることもできる」とも。どんなハードルも、彼女は易々と飛び越えている。

 せっかくヒューストン・バレエ団と最年少でプロ契約を果たしたというのに、3年前にヒューストンを離れて、2016年から約1年 、「ネオ・クラシックやコンテンポラリー・ダンスをやりたくて、スイスのチューリッヒ・バレエ団に入った」という。そこから再びヒューストン・バレエ団に戻り、ファーストソリストとして活躍しているのだ。

「バレリーナには、あまりお洒落なファッションをしている人は少ないけど、私はとても興味がある。だからインスタグラムに私服の写真を投稿していたけど、時々バレエの写真もアップしたら、急に注目されるようになった」

 今では世界の若い女性たちに影響を与える存在になり、「シャネル」のアンバサダーとして、まさに最適といえる。

 現代のシンデレラ・ガールは、待つのではなく、自らの意志で海外に飛び立って、夢を勝ち取るものらしい。

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(c)marie claire style/photo: WATARU YONEDA/hair & make-up: Tomoe Nakayama〈ThreePEACE〉 /text: Kasumiko Murakami