【6月22日 Parismodes.tv】「シャネル(Chanel)」と「ディオール(Dior)」に続き、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」も2019年クルーズコレクションを5月28日に発表した。会場は南仏サン・ポール・ド・ヴァンス(St Paul de Vence)に程近い、マーグ財団美術館(Marguerite and Aimé Maeght Foundation)。

 ヴィラに調和する、ミロ(Joan Miro)、シャガール(Marc Chagall)、ジャコメッティ(Alberto Giacometti)、カルダー(Alexander Calder)などの画家や彫刻家の作品が展示されている。「ルイ・ヴィトン」のクリエイティブ・ディレクター、ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquière)はこれらのジャンルやアート作品の組み合わせが、今回のコレクションのインスピレーションにつながったと語っている。

 新シルエットが美術館の庭園を闊歩(かっぽ)する。非常にグラフィックで、幾何学的な形状でありながら、丸みを帯びた服。ドレス、スカート、トップスは両脇で結われ、体の一部を見せるようにカットが入れられている。袖周りやショルダーにはフリルがあしらわれ、新作のジャケットと合わせた。ベージュやグレー、アースカラーを基調とするトーンはヴィラの色彩を彷彿させ、虹色の光やブラック、金色のタッチも施された。ブレザーはルースなパンツと合わせ、ブルゾンジャケットにはファスナーが取り付けられ、外側と同様、内側も美しい。短めの服が多く、サイハイのレザースニーカーと合わせた。靴下のように引っ張って着用し、シルクやレースのランジェリーのルックにも合わせた。

 ショーの終盤は羽毛のジャケット、ブーツやサイハイのスニーカーで統一した、オール・フラットなシルエットが登場。米国の有名編集者でスタイリストのグレース・コディントン(Grace Coddington)が猫などの動物のスケッチを描いたコラボアイテムも登場した。(c)Parismodes.tv