【6月13日 MODE PRESS WATCH】「カルバン・クライン(Calvin Klein)」は、ニューヨークのデザインマイアミ/バーゼルにて初のインスタレーションを発表した。チーフ・クリエイティブ・オフィサーであるラフ・シモンズ(Raf Simons)が、アメリカという都市を独自の視点から解釈。本物のアメリカの納屋や、シモンズが選んだ生地を用いた「カッシーナ(Cassina)」のアームチェア、“フェルトリ”シリーズの限定版を展示する。

 “フェルトリ”は、イタリアのデザイナー、ガエタノ・ペシェ(Gaetano Pesce)が「カッシーナ」のために1987年に製作したアームチェア。王座を皮肉に解釈した作品で、モダンアートとコンテンポラリーデザインの確立されたアイコンとなっている。ガエタノ・ペシェ作品を敬愛するシモンズは、自身が「文化的な交流(cultural correspondence)」と呼ぶプロジェクトを始めたいと「カッシーナ」に持ち掛けた。その結果、番号が振られたフェルトリ100脚が選ばれ、その生地に「カルバン・クライン」のブランドテーマを重ねることになった。各アームチェアにはアメリカ伝統のエアルームキルトが使われている。

 今回のインスタレーションでは、広い空間が一戸建ての納屋で区切られ、“フェルトリ”の限定版アームチェアが一面に置かれている。1番から50番のアームチェアは会場で購入が可能で、残りの51番から100番は、「カッシーナ」を通じて後日購入できる。納屋は「カルバン・クライン」18年秋のランウェイショー用に作られたものの一つで、19世紀の再生材を使って再現されている。2020年まで締結されたアンディ・ウォーホル美術財団とのパートナーシップの一環として、壁紙にはアンディ・ウォーホル作品があしらわれた。

■お問い合わせ先
カルバン・クライン/0120-6578-89

■関連情報
・カルバン・クライン 公式HP:www.calvinklein.com
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