【1月25日 marie claire style】1985年、英国ロンドンのテディントン生まれ。93年にテレビ映画デビュー。95年、『イノセント・ライズ』で映画初出演。99年公開のハリウッド超大作『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』でアミダラ女王の影武者役に抜擢され注目を集める。2002年、グリンダ・チャーダ監督の『ベッカムに恋して』が全米で大ヒットし、03年の記録的な大ヒット作『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』では、ヒロインのエリザベス・スワン役を演じ、ハリウッド・スターの仲間入りを果たした。05年のジョー・ライト監督の『プライドと偏見』では初めてアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。07年より「シャネル」の香水「ココ マドモアゼル」の広告塔となりファッションアイコンとしても注目される。その後も『素晴らしきかな、人生』『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』などに出演し、その強い存在感と魅力を発揮している。世界が注目するファッションアイコン、キーラ・ナイトレイの素顔に迫る。

 見つめる者を吸い込んでしまいそうなミステリアスな瞳、ベビーピンクに染まったローズのようなふっくらとした唇。「最も美しい顔100人」にずっと選ばれ続けている英国出身の女優、キーラ・ナイトレイはその類い稀な美貌の持ち主であるうえに、本格的に古典の演劇を幼い頃から学んできた筋金入りの女優である。

 30代に突入し、より一層活躍の幅を広げ、輝きを増す彼女の姿をフィルムに残したのは、生きる伝説となっている女性カメラマン、サラ・ムーン。幾何学的なシェイプが印象的な「シャネル」新作ジュエリー"ギャラリー・コレクション"を身につけたキーラ・ナイトレイのポートフォリオは、それ自体がコンテンポラリー・アートのように私たちの好奇心を刺激するものとなった。一方、サラ・ムーンは1970年代から様々なファッション誌で活躍し、85年以降は個人作品の発表が彼女の活躍の場となる。美のはかなさ、うつろい、時の流れという3つのテーマを軸とし、世界各地のギャラリーや展覧会でその作品は披露され、作品集にはプレミアがつくほど熱狂的に支持され続けている。彼女の手によって、キーラ・ナイトレイの美しさは極限まで引き出され、美とは何なのかというエッセンシャルな問いを、私たちに投げかけてくる。

 キーラ・ナイトレイと「シャネル」、両者に共通するものはナチュラルなエレガンスと型にはまらない自由さである。マドモアゼル・シャネルが時代の先駆者であったように、キーラ・ナイトレイも女優、妻、母の顔を持ちながら、メディアやショービジネスに惑わされることなく、強い意志を軸に自分らしく生きている。フレッシュでありながらグラマラスな香水「ココ マドモアゼル」、そしてサテンのような光沢が多くの女性に愛される「ルージュ ココ」の顔としてキーラ・ナイトレイは活躍してきたが、そこにジュエリーが加わることで、パズルのラストピースがはまり、「シャネル」の世界観はパーフェクトなものになった。

 父親は舞台役者のウィル・ナイトレイ、母親シャーマン・マクドナルドは劇作家という、演劇一家で育った。6歳で演技に関心を持ち、学校以外の時間のほとんどを練習に費やした。その努力が実り8歳でテレビ映画デビュー。99年公開の『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』でナタリー・ポートマン演じるアミダラ女王の影武者役としても注目を集める。2002年に出演した『ベッカムに恋して』がここ日本でも大ヒット、人気シリーズ『パイレーツ・オブ・カリビアン』のヒロイン、エリザベス・スワン役への大抜擢に繋がっていく。ハリウッドに活動の拠点を移しながら、『プライドと偏見』や『アンナ・カレーニナ』などの文学作品や、昨年ノーベル文学賞を受賞した英国の作家カズオ・イシグロ原作の『わたしを離さないで』に出演、英国女優としての気品を発揮し続けている。舞台にも精力的に取り組み、演技の世界に全力で身を投じている彼女がアカデミー賞を手にする日もそう遠くないだろう。

 すべてを兼ね備え、女性たちの憧れの的となっているキーラ・ナイトレイ。華やかな世界に身を置きながら、気さくな性格で、女優とは思えないような堅実な生活を送っていることでも有名である。ロックバンド、クラクソンズのジェイムズ・ライトンと結婚。結婚式は南仏、マザンにある庶民的な公民館で、家族、友人ら11人という限られたゲストと共に挙げられた。ミニマムな花冠、ふわりとしたビスチェミニドレスに「シャネル」のツイードジャケットで、彼女好みのシンプルなスタイルを貫いていた。自分を取り巻く環境や世界がどんなに変わっても、自分を変えない精神の強さ。私たちは彼女がスクリーンに映るたびに、その強さに心を揺さぶられる。

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(c)marie claire style/text: Sumire Taya/photo: CHANEL Fine Jewelry