【9月28日 marie claire style】1985年イスラエル・テルアビブ生まれ。2004年度のミス・イスラエル。09年、ジャスティン・リン監督の『ワイルド・スピード MAX』で映画デビュー。続編『ワイルド・スピード MEGA MAX』、『ワイルド・スピード EURO MISSION』、『ワイルド・スピード SKY MISSION』にも同役で出演。16年、DCコミックスを実写化した映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で演じたワンダーウーマン役で一気に注目される。17年、パティ・ジェンキンス監督作『ワンダーウーマン』で映画初主演。今年11月より世界中で公開予定の『ジャスティス・リーグ』でも同役を再び演じている。また、彼女のエレガントなスタイルにファッション業界も注目、雑誌の表紙やラグジュアリーブランドのイベントなどにも登場している。今、世界が注目するファッションアイコン、ガル・ガドットの素顔に迫る。

  2017年夏、全世界で大ヒットとなった話題作『ワンダーウーマン』で主役ワンダーウーマンことプリンセス・ダイアナを演じるガル・ガドット。今、世界中が注目する時の人だ。つややかな黒髪、生き生きとした瞳の輝き、笑顔の絶えない口元、そして引き締まった健康的な肉体。18歳の時にミス・イスラエルに選ばれ、04年度ミス・ユニバースにイスラエル代表として出場したという事実に、だれも異論を唱える人はいないだろう。

「男性には、子供の時にスーパーマンやバットマンというお手本になる英雄たちがいる。でも私たちには、お手本となる強い女性の英雄はいなかった。やっと、見本となる強い女性が出てきたのは重要だと思う。女性の自立について長い間熱い論議が交わされてきた。教育なしに、それは実現できないと思う。2人の子供を持つ母親として、少しずつそれが実現しつつあることに興奮している。もっと多くの強い女性たちが出てくるのを期待しているわ」

  あまたあるスーパーヒーロー映画。英雄と言えば男性というのが常識、女性の英雄となると圧倒的に数は少ない。とは言えワンダーウーマンが誕生したのは第二次世界大戦中、1940年代のDCコミックの世界。70年代に放送されたリンダ・カーター主演のテレビドラマ来、話題は少なく、彼女の存在は希薄だった。だからこそガル・ガドット演じるワンダーウーマンの華々しい銀幕出現は、待ちに待った時の到来だ。

  今年32歳のガル・ガドット。その美貌を武器にモデルとして活躍した後、24歳の時に『ワイルド・スピード MAX』で映画デビューを飾った。ワンダーウーマンとして初めてスクリーンに登場したのは『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』。それが好評で、主演作『ワンダーウーマン』へと発展した。彼女の演技の経験は10年近くに及ぶが、ハリウッド大作の主演ともなれば不安も大きかった。

「時々自分がエベレストの頂上をめざしている、幼い少女のような気持ちにもなった。いったいどこを登ったら頂上に一番簡単にたどり着けるのかしらと・・・。明らかに不安だったのよ! でも心のどこかに、最終的に自分はやれるんだという気持ちもあった」

  その美貌もさることながら、彼女がワンダーウーマンにふさわしい資質の持ち主であるのは、20歳の時に2年間兵役に就いた経験にも一因がある。イスラエルには、男女を問わず兵役制度があり、その時に彼女は他人に対する尊敬と自己の規律を学んだと語る。また『ワイルド・スピード』の役を獲得するうえで有利だったとも。しかしながらアクション満載の大作を演じるための肉体的な訓練は、そんな彼女でさえ難儀だったと打ち明ける。

「肉体トレーニングで辛かったのは、とにかく圧倒的に量がすごかった点なの。毎日ジムで2時間、乗馬を数時間、またジムで2時間、そのあと格闘技、という日課が週6日続いた。とにかく疲れたけれど、2ヵ月半後には楽しめるようになった。でもとにかくタフだったわ」

  その成果は映画をみれば一目瞭然だ。撮影時に自分がプリンセス・ダイアナと一体になった瞬間もあったと言う。

「何度かワーオと感じた瞬間があった。それは自分よりも大きい何かに満たされたと感じた時なの。私自身がそう感じているわけでは全くない。私はプリンセス・ダイアナのただの器になったのよ」

  世界中のスーパーヒーロー・ファンに『ワンダーウーマン』としてのイメージを焼き付けたガル・ガドット。今年、冬に公開される『ジャスティス・リーグ』では、再びプリンセス・ダイアナ/ワンダーウーマンの存在をスクリーンに焼き付けることになる。この新作ではバットマンと共に、個性あふれるDCコミックのヒーローたちであるフラッシュ、アクアマン、サイボーグと集結し、5人で世界崩壊の危機に立ち向かうという設定。彼女の活躍が今から楽しみだ。一方、私生活では妻であり2人の子供の母である彼女にとって女性であることはどういう意味があるのだろう? ワンダーウーマンは今、何と戦うべきなのか?

「今日、女性でいるというのは、とても複雑な立場にあると思う。私たちは最高の母親、妻になって家庭を切り盛りし、同時に社会で最高のキャリアを持ち、実に多くの役割を果たす必要がある。とても大きな負担だわ。だから男性は、もっと子供たちや家庭に関わるべきだと思う。たんに生活費の供給者である必要はないのよ」

■映画情報
『ジャスティス・リーグ』11月23日(祝・木)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他にて全国公開

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(c)marie claire style/text: Yuko Takano/photo: Norman Jean Roy