【8月23日 marie claire style】映画『プラダを着た悪魔』の中で編集長役のメリル・ストリープが皮肉たっぷりにこんなセリフを言ったのを覚えていますか?「春に花柄? 斬新ね・・・(Florals? For spring? Groundbreaking.)」。確かに、もしランウェイで毎シーズン春に花柄プリント、秋にマロニエ模様が永遠に続いたら・・・うんざりしますよね。しかしグローバリゼーションと世界的なスピードが助長して、モードクリエイター達は単調な秋冬のワードローブを大胆に刷新しています。

 今シーズンは「グッチ」が代表となり、秋冬コレクションですがフラワーに溢れるシーズンです。気まぐれで鬼才のデザイナー、アレッサンドロ・ミケーレが"シャビー・シックな"、つまり洗練された古めかしさを感じさせる新しい花柄を提案しました。ノームコアやスポーツウェア、ミニマリズムがランウェイを数シーズン支配し、支持者を増やしていましたが、新しくヴィクトリア朝のノスタルジックなスタイルがファッションに新風を吹かせています。例えば「グッチ」がヴァージニア・ウルフ風の傘を持たせたルックを見せたり、「シャッツィ・チェン」が1900年代風ブラウスにゴールドラメのサロペットパンツを合わせていました。

 また、かっちりとしたマスキュリンなスーツで100%モノクロのルックもありました。もちろん秋冬のカラーパレットではおなじみのグレー、キャメル、ブラックも多く見られましたが、「ニナ リッチ」や「ヴァレンティノ」の予想外に綺麗なターコイズブルーも新鮮でした。もう一つ、今シーズンのランウェイで多く見たカラーといえばブルーで、時に鈍く、時に明るく、時に繊細なブルーをアクセントに、例えば「ロシャス」のコレクションでは非常に美しいグレーブルーのコートを見せ、ジュエリー付きのシューズもインスタグラムで話題になりました。「シャネル」のカール・ラガーフェルドが象徴的な白にシルバーラメの素材を合わせて、『2001年宇宙の旅』を思わせる宇宙飛行士のようなベイビードールルックを見せて驚かせたのも印象的でした。

 そして「ディオール」は今シーズンのスターカラー、ブルーをメインに、マリア・グラツィア・キウリが就任して2シーズン目のコレクションを披露。ミステリアスで暗い夜の星空をタータン、チュール、レザーなど様々な素材にのせて表情の違うルックを見せていました。特に目を引いたのは、ベレー帽をチェ・ゲバラ風に斜めに被っていたのですが、それがとてもモダンで、さらに何mにも及ぶ贅沢なシフォン使いのプリンセス風ドレスと合わせていて、前衛的でありながらとてもフェミニンで現代的なコレクションでした。ですから、今シーズンは様々なクリエイターが提案するように、色で遊ぶことをお薦めします!

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(c)marie claire style / photos: 107rivoli, Pauline Darley