【3月1日 MODE PRESS】2010年に他界した英ファッションデザイナー、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)のドキュメンタリー映画、『マックイーン』が制作される。

 同映画は、ロンドン(London)の老舗紳士服店が集まるサヴィルロー(Savile Row)での見習い時代から、自分のブランドを立ち上げ、そして40歳で自殺するまでのマックーンの一生を追う作品だ。米娯楽誌『バラエティ(Variety)』によると、イアン・ボンホート(Ian Bonhote)が監督、ニック・タウシッグ(Nick Taussig)が共同プロデューサーを務める。

 タウシッグはマックイーンを「よみがえらせたい」との思いから、このドキュメンタリー制作に興味を持ったとし、「マックイーンの人生は短く、彼は自ら命を絶ち悲劇的な死を遂げた。私はただ、彼の自由な表現力や人々の感情を揺さぶる才能を、よみがえらせたいと思った」と話した。また、「この映画はマックイーンのエネルギーがスクリーンで爆発するような作品になるだろう。何より観客には、ありのままのマックイーンを身近で感じてもらいたい」と語った。

 一方監督のボンホートは、「私が90年代にパリ(Paris)からロンドンへ移ったのは、マックイーンの影響を少なからず受けたからだ。彼のスタイルはロンドンの生々しいエネルギーとエッジーさの代名詞となっていた。観る者からあれほど直観的な反応を得た現代のデザイナーは他にいない」と、ロンドンに移住したのはマックイーンが理由だったという。

 映画『マックイーン』はまだ完成していないが、今年末の公開を予定している。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS